2005年霜月のかめ

ゼリーかめ

2005年霜月のかめ01

夏の間働いていた山小屋に遊びに行ったら、営業終了間際でバタバタしていた。遊びに行ったつもりが、ごく当たり前のように片付け要員として就任する形となってしまった…。

山小屋は冬の間無人となり、雪の中に閉ざされるため、備品類は徹底的に片付けられる。厨房の近くにあった従業員の私物入れの棚も、中身を空けて棚自体を移動する。その際、長期契約の従業員が、筆者の使っていた棚の奥から出てきたこのゼリーかめを筆者にくれた。

小屋では従業員のために菓子類が荷揚げされており、このゼリーもその中に入っていたもの。「どうぶつゼリー」とかいう名称で、蓋の部分に動物の絵が印刷されているのだが、何もかめの絵があったらかめの味がするというワケでもない。ゼリー自体の色はイロイロあるにもかかわらず、味は全て同じ。しかも甘ったるいだけで大して美味くもないので、バイトくん達の間ではかなり不評な代物だった。筆者も殆ど食べた覚えがない。

そんなことはともかく、頼まれて描いた売品の看板などに無意味にかめのイラストを付け加えていたりしたので、従業員の間には筆者のかめ好き情報は伝わっていた。と言うワケで、筆者が契約を終えて帰った後に「どうぶつゼリー」の中にかめの絵のついたものが発見されたので、筆者の再訪を見込んでわざわざ筆者の棚に入れて取っておいてくれたそうである。有難いようでいて、実は処理に困る代物である。取り敢えずはここに掲載して、後はどうしよう…。