2019年水無月のかめ

西の果てのしまのかめ像

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我が国の西の果てに行ってきた。

毎年この時期(沖縄梅雨入りの頃)には南のしまに行くことにしているのだけど、2月に海外旅行した際、石垣島から最果てのしまへの片道分くらいのJALのマイルが貰えたので、この際行ってみることにした。ちなみに、正規運賃だと片道12000円、往復15000円なので、片道だけタダになってもお得感はすくない。くやしいので、行きはフェリーでのアプローチを試みた(片道3550円)。ゲロ船という異名を取るかの船だが、幸い揺れは少なかったらしい。らしい、というのは、船に乗った日、筆者は熱を出して寝込んでいたので、船に乗り込むや否や寝床に倒れ込んでおり、そもそも揺れたかどうかも判断できなかったから。他の乗客が揺れなかったと言っていたのでそうなのだろう。船内はとてもキレイで、寝心地の良いベッドもある。デッキなんかも気持ちよさそうだったので、揺れなかったのなら船内をウロウロできたはず。残念。

さて、最果てのしまは、別にウミガメの産卵地として有名なわけでもなさそうなのだが、ナンタ浜というビーチ沿いの道路に、唐突にかめのコンクリート像が設置してあった。かなりデフォルメされたかめである。かめ像の上に登ってみても、見晴らしが良くなるわけでもない。なにゆえここに設置したのか、謎の多いかめ像である。

ウミガメが立ち寄るのかどうかは謎なのだが、このしまにもかめはいる。小型のリクガメ、ヤエヤマイシガメである。左の写真はアヤミハビル館という、このしまの動植物の生態をフィーチャーした展示館で飼われていたもの。写真は撮れなかったが、しまをバイクで巡っているときに道路を歩いていたこにも出会った。八重山地方のリクガメとしては、ヤエヤマセマルハコガメの方が有名だけども、このしまにはもともと住んでいなかったらしく、どこかから逃げ出したものがたまに見つかって保護されていたりするらしい。セマルくんは、このしまにとっては外来種というワケ。

このしまの固有種としては、与那国馬が有名。日本在来馬としては8種類(道産子、木曽馬、御崎馬 、対州馬、野間馬、トカラ馬、宮古馬、与那国馬 )いるよう。競走馬などと比べるとかなり小柄で、初めての乗馬体験には良さげ。性格はおとなしいので、乗馬するときはおうまの口にはめ込むハミではなく、おうまの顔の両脇に垂らすような感じの独特の木製の器具を使って制御するそう。おうまは島内の牧場に放牧されまくっていて、ヒトが近づいても逃げることもなく、のんびり草を食んでいる。もともと牧場だったところに後から道路が通った箇所があり、ときたま道路をお馬の団体が塞いでいることもあった。