2020年神無月のかめ

南のしまの、カメっぽく見える景観

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南のしまへ、行ってきた。コレまでも度々カメ記事を投稿済みの、八重山地方の黒島というしまである。ちなみに、黒島という名の島は有人島だけでも9個くらいあって、無人島も合わせると20個以上あるらしい。我が国以外に「黒島」っぽい名前のしまがもっとあるのかどうかは、知らない。

ココ数年、八重山地方へは年に1度くらい赴いていて、5月に行くことが多かったのだが、今年の5月というのは、折しも世界中に蔓延していた流行り風邪のせいで「外出を控えよ」というムゴンの圧力が充満していた頃である。そんなこんなで予約していたヒコーキが欠航になってしまったので、敢え無くこの時期に出かけるのは断念した。

それでこの秋、旅行代金に割引を適用する大々的なキャンペーンが行われていることもあり、仕切り直しの旅に出たワケである。往復の航空運賃と1泊の宿泊費を合わせた旅行代金のキャンペーン適用後の価格は3万円未満。筆者の住まいの最寄り空港から石垣島への片道運賃が、正規料金で数万円、最大の割引適用時も2万円くらいするので、これはもー破格のお値段なワケなのだ。

そんなことはともかく、滞在先の黒島で、カメっぽく見える景観を発見した。背中部分に植物が茂っていて、甲羅っぽくみえるのも、カメっぽく見える所以ダロー。コレまでも何度か通ったことがある場所なのに、カメ型であることには気づかなかったのか、気づいても忘れているだけなのか、あるいは最近カメっぽい形に変貌したのか。ジブンの記憶がなんだか当てにならない今日このごろである。

ちなみに、島内にはうしの頭部のように見える岩もある。黒島はヒトの数よりうしの数のほうが多く、毎年2月にうし祭というイベントを開催していて、その時ばかりはヒトの数がうしの数より多くなるらしい。今年の祭では、かつてローラースケートで滑りながら歌い踊っていた元アイドルグループのメンバーの1人がたまたま石垣島にいたのをひっぱってきて、往年のヒット曲を一発歌ってもらったらしい。次回は安室ちゃんを呼ぶぞ、と、しまの住民のヒトリが息巻いていたが、安室ちゃんは来ないと思うし、残念ながら来年のうし祭は流行り風邪のせいで中止されることになっている。とはいえ、いつか行きたい、うし祭。抽選でうしが1頭当たるらしいよ。

それにしても、沖縄はさすがにカメグッズが多い、カメグッズ天国である。コレまでも、沖縄に於いてさまざまなカメを発見してはカメ記事を投稿してきた。

ちなみに黒島のカメロンパンを製造していたお店は廃業してしまい、もうカメロンパンは食べられない。カラスに奪われ、その後手に入らなかったので、一度も食べず、写真を撮っただけの邂逅であった。

沖縄のせんべいかめは未だ健在である。今回は醤油味の「味亀」は見つけられなかったのだが、別のパッケージシリーズの(製造元は同じ)「子亀」を見つけた。キャンペーンに付随して配布されたクーポン券を使い切る必要があったので、黒島に渡る前にお土産店を見て回り、カメせんべい全種を購入できるお店でまとめ買いした。クーポン券は1枚1000円で、お釣りが出ないのでまとめて買わにゃならんかったのだよ。

そうそう、カメとはあまり関係ないのだが、たまたま島ばななの採れる時期だったので、お宿の庭で採れたのをおすそ分けしていただいた。島ばななは、奄美・沖縄でしか流通しておらず、お店で買うと1本100円くらいの高価なお品だそう。筆者は無類のばなな嫌いなのだけど、島ばななはばなな嫌いのヒトでも食べられるという噂はきいたことがあった。たしかに、果物らしい酸味があり、ぬるっとした食感が少なめで、無類のばなな嫌いの筆者にも食べやすかった。

全然関係ないが、只今「カメの甲羅はあばら骨」という本を読んでいる。筆者が敢えて読みたいと思って手元に取り寄せたワケではなく、ハハが図書館で予約していたのがようやく順番が回ってきて、図書館まで筆者がわざわざ取りに行って渡したのにも関わらず、読んでいる時間がないという理由で突き返してきたので、じゃまージブンで読むかと思って読みだした次第なのである。タイトルにカメが入っているしね。

さて、この本であるが、カメのみならず、あらゆる動物の骨格を人間に置き換えてイラスト化するという、衝撃のビジュアル満載の新書である。カメの甲羅というのは肋骨が板状に広がっているもので、その上が鱗で覆われているワケだが、鱗の継ぎ目と骨の継ぎ目は異なる配置になっているので、甚だ頑丈なのだソーダ。そして、他の動物と異なり、肩甲骨が肋骨の内側にあるんだソーナ。卵の中でカメが成長する過程を観察すると、最初は肋骨の外側にある肩甲骨が内側に移動し、肋骨が甲羅になっていく様子が見られたソーダ。すなわち、進化の過程もそんなかんじだったらしい。