2004年如月のかめ

韓国の石柱かめ

2004年如月のかめ01
2004年如月のかめ02
2004年如月のかめ03
2004年如月のかめ04

ソウル市内の仁寺洞(インサドン)、観光客で賑わうアンティークな通りのすぐ近くに、タプコル公園と言う小さな公園がある。抗日運動の説明をしているらしい何枚ものブロンズのレリーフで周りを取り囲まれている。抗日運動の拠点となった場所らしい。その隅の方に、何故かかめの姿が!?ここは円覚寺(ウォンガクサ)と言う寺の跡地であり、その建造の由来を記した石碑なのだ、と日本語で説明が書いてあった。碑文の日本語訳はなかったので、その由来とやらはわからなかったが、寺は15世紀半ば、朝鮮第7代王時代に建てられたらしい。碑文は著名な書家によって書かれたそうだが、書には全く興味がないので写真も撮って来なかった。

筆者のもっぱらの興味はやはりかめそのもの。しかし、かめそのものは石柱の土台の役割な訳で、全体像を見ると些か滑稽である。全体的に入念な彫刻がなされており、バックスタイルはなかなかお洒落だ。かめの棲家である典型的韓国風極彩色御殿もなかなかなモノ。韓国にはこのような石柱を背負ったかめの碑がそこかしこで見られる。インド人の考える宇宙に通じるものでもあるのだろうか?つい日曜洋画劇場のオープニングに出てくる空飛ぶかめの笑い声を思い出してしまった。